Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

〜夢を叶えるために必要な行動力〜 NO.220

皆様こんにちは。
今日は「夢を叶える」のに必要不可欠な
行動力のお話をします。
もし皆さんが
出版のアテも全くないのに
単に企画書を完成させるため
一ヶ月間自腹でヨーロッパに取材旅行に行って!
と言われたら、どうしますか?
(自腹っていうのは
飛行機代、宿泊費、飲食代、取材費全部です)
私でさえ「ムリです」と即答しますが
この条件で、行ってしまった方がいるのです。
お名前は、林花代子(はやしかよこ)さん。
林さんはマルタに3ヶ月留学してその国に魅了され
どうしても自分がマルタの本を書きたい!と
出版のアテも全くないのに
1ヶ月の取材旅行を敢行しました。
出版を試みた方なら
これがどんなに無謀な行為かお分かりになると思います。
まず、出版社は持ち込みの企画を基本的に受け付けていません。
具体的には、企画書が千通あれば、そのうち採用となるのは3通と言われます。
(カリスマ編集者の方は、送られて来る企画書は2秒しか見ないと言っています)
しかも、著者としては何の実績もない人の企画書は
門前払いになるのがオチなのです。
それでも、林さんは行ってしまった訳だ。
形になるかも分からないゴールのために
毎日マルタの観光スポットや突撃取材を申込み
胃もたれしながらレストランをはしごしたそうです。
そして帰国。
企画書を書いてあちこちの出版社に持ち込むものの
ろくに相手もされずに撃沈。
それにもめげず、「とにかく会って下さい!」と
必死にアポを取ったそうです。
そんな中、ある出版社が企画に目を止めてくれました。
でも、ここからも大変です。
なぜなら企画を通すために、出版社には
「編集会議」なるものがあり
ここで却下されればその企画はボツ。
(3年前、私もこの段階で1つボツにされた企画があります ^ ^;)
加えて、林さんが書こうとしていたのは
「マルタ」という需要があるんだかないんだか良く分からない
超ニッチな素材。
それだけでも不利な材料だったのですが
ついに出版が決定!
それが
『まるごとマルタのガイドブック(亜紀書房)』というご著書。
しかも、重版しているんですよ〜!
私もこの本を持って、マルタに行きました。
取材費出て、本の企画も決定してから取材に行ったと思っていたので
こんな裏話があったとは知りませんでした。
先日、林さんとお茶する機会があったので色々聞いてみたんです。
「何でそんな無茶ができたのか?」と。
そしたら
「もし将来、私の代わりに誰かがマルタの本を書いたら
『何であの時挑戦しなかったんだ!』ってすごく後悔すると思った」
との事。
現在林さんは、マルタ旅行のアテンドなど
日本とマルタの架け橋となって仕事の幅を広げていらっしゃいます。
林さんと私で一致したのは
「行動しなきゃ、運は開けない」という事。
言葉を変えれば
「リスクを取らなきゃ運は開けない」でしょうか。
私の人生が変わった転換点は
5才の娘を連れて都内に引っ越して来た事でした。
仕事のアテもなく、人間関係ゼロの土地に来てしまったのです。
その時は、「失敗したらまた宮城に戻ろうか」と考えていたのですが
離婚するより数倍怖い決断でしたね ^ ^;
でも、
失敗した時のリスクの取り方を考えれば
行動できる事ってたくさんあると思います。
皆さんも、やりたい事があったら
ぜひ一歩踏み出してみましょう。