Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

〜人が陰謀論を信じる訳〜 NO.218

皆様こんにちは。

 

今日はみんな大好き(?)「陰謀論」についてです。

 

 

アポロは月に行っていない

9.11は米国の自作自演

あげくに3.11さえ人工地震だとか

(被災した私からすると、これは本当に不快です)

 

 

こういった陰謀論について

NHKBSで栗山千明ちゃんがナビゲートしている

『幻解!超常ファイル』で

「人はなぜ陰謀論を信じてしまうのか」

が特集されていました。

 

 

その中で、米国の心理学者が

「志向性バイアス」という言葉を紹介していました。

 

 

これは、正直あまり聞かない言葉で

行動経済学をやっている人は

「ヒューリスティック」という言葉を同じ意味で使います。

 

 

この言葉を簡単に言い換えると「思い出しやすさ」

になります。

 

 

例えば、先ほどの米国の学者は

陰謀論を信じやすくなる人の傾向を

こんな実験で説明していました。

 

 

まず、被験者の机を乱雑に散らかしておきます。

 

グループAには自分で綺麗にしてから作業に取りかかるように命じ

グループBには乱雑なまま作業に取りかかるように命じます。

 

そして

作業が終わった後に、被験者に「あるシミ」を見せます。

 

 

すると、グループAの被験者は「ただのシミ」と認識したのに対し

グループBの被験者は「幽霊だ!」と認識する割合が多かったのです。

 

 

ここでポイントとなるのは

「自分で秩序を作り出せているかどうか」

 

秩序が混沌としたままのグループB

憶測で物事を判断しがちになります。

(つまり、ここが陰謀論を信じることにつながります)

 

 

脳は曖昧さが嫌いなので

分からない部分は

「それらしき物(自分にとって思い出しやすい物)」で補って

もっともらしいストーリーをでっちあげてしまうのです。

 

 

ここで厄介なのは、でっちあげたストーリーは

本人にとってまさに「真実」に思える事。

 

 

例えば、トースターから出て来たパンの焦げ目を見て

「イエスが降臨した!」とか騒ぎ出す訳です。

 

 

私達は神秘的なストーリーや

怪し気なストーリーが大好きです。

 

 

なので、断片的な情報をつなぎあわせて

陰謀論を作り上げてしまうのですね。

 

 

陰謀論だけじゃありませんよ。

 

 

「あの人は、あんな事をしているに違いない!」

という事実無根に基づく対人関係のトラブルも

大きくとらえれば同じプロセスを辿っています。

 

 

ぜひ、「真実」と「思い込み」

しっかりと区別して下さいね。

 

 

 

 

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編集後記:

 

栗山千明ちゃんと言えば

10/6からBSテレ東で「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」

というドラマに主演するそうです。

 

http://www.tv-tokyo.co.jp/information/2018/09/28/212184.html

 

この原作者・佐藤青南先生とは知り合いなのですが

青南先生は、自分で運を作れる「幸運体質」の方。

 

キーワードは、利他的・努力家!

すごく気さくな先生で著作も面白いので

ぜひ青南先生の本も読んでみて下さいね ^ ^