Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

〜No.194 iDeCoはちょっとハードルが高い...!?〜

皆様こんにちは。

 

今日は長期資産形成に適した制度を解説する3回目。

iDeCo」についてです。

 

  4/14の『お金×心理学講座』は満席を頂きました。全国各地から、お申込ありがとうございます。今回は時間が増えた分、レベルが少し上がりますので、前回受講した方も期待して下さいね現在はキャンセル待ち受付中です。(迷ってるうちに満席になってしまった〜、という方。あと先着1名様ならレイアウト工夫して入れるようにしますので、お問い合わせ下さい...)

 

 

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(最近のメルマガ配信内容)

 

1.NISAとつみたてNISAの違い

2.つみたてNISAについて

3.iDeCoについて   (← 今日ココ)

4.ジュニアNISAについて

 

12については、バックナンバーからお読み頂けます。

 

https://goo.gl/abhLY8

 

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今日紹介するiDeCo

NISAとつみたてNISAとは少し毛色が違います。

 

一番の違いは

「途中引き出しができない」という点です。

 

この「途中引き出しができない」というのは

「着実に貯める」という点ではメリットでもありますし

トータルの節税効果もありますが

始めるにあたっては、かなりの心理障壁ですね ^ ^;

 

 

=以下、iDeCoの特徴をみてみましょう=

 

 

まず、始めるのがちょっと手間です。

 

金融機関を決めたら

(iDeCoは金融機関ごとに取り扱い商品や手数料が変わります)

会社員や公務員の方は、加入申出書に

勤め先から「証明書」を記入してもらわないといけません。

また、国民年金を未納の方はiDeCoを利用できません。

 

 

それから、加入時の初期費用(2,777円と)

年間2004円〜6540円の手数料がかかります。

(金融機関により異なる)

 

 

積立額は、国民年金の方は月5000円〜68,000

会社員や公務員の方は上限月5,000円〜12,000円ほど(場合による)

途中で支払いがきつくなったら、お休みすることも可能です。

 

 

積み立てたお金は全額所得控除の対象になるので

節税したい方にはよいでしょう。

 

 

運用益もNISAと同じように非課税で

受け取る時は「公的年金控除」

または「退職控除」が適応されるので

一定額まで非課税で年金を受け取れます。

 

 

ただ、繰り返しになりますが60才まで引き出しができないので

急にお金が必要になってもiDeCoのお金は当てになりません。

 

 

尚且つ

加入期間が10年ないと60才から年金として受け取れません。

 

 

合理的に考えると一番いい制度なのかもしれませんが

流動性を重視する私としては、食指が動きません ^ ^;

(超・個人的な意見です)

 

===== 

 

流動性を確保しつつ、手軽に運用を開始したい

 

⇒「つみたてNISA

 

節税メリットをなるべく享受したい

 

⇒「iDeCo」でしょうか?

 

=====

 

 

また、iDeCoは商品のスイッチングも可能です。

このあたりは、メリットとしてカウントされても良いでしょう。

 

 

前回と今回で、つみたてNISAiDeCoを見てきましたが

皆さんはどんな印象を持たれましたか?

 

 

私はこう思わずにいられないのです!

 

 

「なぜこの制度を数年前にスタートしなかったのか」

 

というのも、初心者の方は「相場が過熱気味だなぁ」と感じると

それだけで投資に二の足を踏んでしまうからです。

 

 

(今は日本市場のPERがすごく低いので

私はそれほど加熱しているとは思っていませんが......)

 

 

数年前なら、株価も低いので始めるハードルも低く

さらに最初の数年で

資産が大きく増えることを実感できたでしょうから

ずいぶん広がり方も違ったのでは、と思います。

 

 

もっと言うなら

つみたてNISAiDeCoのいい所だけ合わせて

国民に対してさらにメリットのある制度を

作った方が良かったと思います。

 

 

「貯蓄から投資へ」「年金支給年齢引き上げ」

と政府が言いたいなら

それ相当のメリットを国民に提供しないと

株をやったことない人達が

投資で自分年金を作ろうなんて思いませんよね。

 

 

つみたてNISAiDeCoも制度に関して

個人的に色々と思う部分もありますが

やらないよりやった方が確実に資産は増えます。

 

 

金融庁のページにも載っていますが

リーマン級のショックもあった1995-201520年でさえ

【株+債券】で運用したとすると、38%資産が増えています。

(1000万が単純計算で1380万円)

 

 

これを先進国と新興国の株式と債券に変更すると

78%も資産が増える計算になるのです。

(1000万が単純計算で1780万円)

 

http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html

 

 

投資をした事がない方には嘘みたいな額に見えるかもしれませんが

長期投資はどれもこんなもんです。

 

 

個人は「時間」を味方につけるのが一番ですので

興味のある方はいずれかにトライしてみては?

 

 

老後に向けた無理ない長期的な資産形成をしたいのであれば

40代はぎりぎりのタイミングかと思います。

 

 

金融市場への投資は、運用していく過程で

必ずマイナスになる局面があるからです。

 

 

最低10年。できれば20年。

だから50代より40代。40代より30代なのです。

 

つみたての場合、相場の過熱感といった

タイミングを計るのは、ナンセンスです。

 

(最悪なのは、退職で初めて大金を手にして

金融機関の言われるままに変な投資信託買ってしまうこと)

 

じゃあ、どうやったら失敗しにくくなるのか?

 

それは経済金融の知識も大切ですが、不合理な投資心理を知って

合理的な判断ができるようになるしかありません。

 

 

それと、相場のサイクルをいい時も悪い時も体験するのが

一番の勉強です。

そのサイクルを、定年前に一通り経験するのがベストです。

 

 

では、次回はちょっと番外編「ジュニアNISA」を紹介します。

 

 

ジュニアNISAは、うちもやってますよ。

 

 

 

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編集後記:

 

先日、映画『1517分、パリ行き』を見ました。

主人公などを、実際にテロを防いだ本人達が演じているのですが

みんなプロの俳優とおんなじくらい上手で

本当にびっくりしました!