Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

No.192長期で資産を形成するツール・つみたてNISAとiDeCo

今日から4回に分けて

「つみたてNISA」と「iDeCoについて解説していきます。

 

聞いたことはあるけど

違いが分からない方も多いのではないでしょうか?

 

これらはどちらも、公的年金を補う目的で

個人に投資による長期資産形成を促すものです。

 

つみたてNISAiDeCo

金融庁が必死に啓蒙しています。

 

「国は皆さんの年金の面倒見きれませんから

ある程度は自助努力して老後資産を作って下さい!!」

 

と、言いたいけど「言えない」からです。

そんなの、言える訳ないですよね ^ ^;

 

人によってお金への向き合い方は違いますが

私は円の現預金だけで持っているなんて

むしろ怖くてできないです。

 

今、かつて南米で最も豊かな国と言われた

ベネズエラで経済危機が起きています。

去年のインフレ率は2400%。今年は1%を超えると言われています。

 

私は大学で金融史も勉強していましたが

日本もかつてハイパーインフレや預金封鎖が実際に起きていたのは

ご存知でしょうか。

 

亡国論は行き過ぎにしても、私は長期的な資産形成には

株やコモディティ、外貨への投資は必要不可欠だと考えています。

 

といっても、いきなり個別株を買ったりするのは

ハードルが高いと感じる方もいるでしょう。

 

それに比べ

つみたてNISAiDeCoはかなりハードルが低いです。

 

 

メルマガでは

 

===

 

1.NISAとつみたてNISAの違い (←今日ココ)

2.つみたてNISAについて

3.iDeCoについて

4.ジュニアNISAについて

 

===

 

でお届けする予定です。

 

4/14の【お金×心理学】講座にいらっしゃる方は

当日この3つの内容は逐一振り返りませんので

自分のポートフォリオを作る際に

知識として入れておかれると良いでしょう。

 

講座にいらっしゃらない方も、知って損はありませんので

大枠をつかんでみて下さい。

 

 

今日は1回目なので、

NISA」と「つみたてNISA」の違いについてです。

 

 

まず、【共通項目】として下記があります。

 

・日本に住む20才以上なら利用可能

・特定口座や一般口座との損益通算は不可

・途中売却はいつでも可能

 

*「NISA」か「つみたてNISA」は、どちらか1つしか利用できません。

(口座の切り替えは可能です)

 

 

これを踏まえ、下記にそれぞれの特徴をまとめました。

 

NISA

 

非課税期間:投資した年から5年間

運用方法:通常買い付け or 積み立て方式

対象商品:上場株式、投資信託など幅広い

非課税限度額:年120万円

投資可能期間:202312末まで

 

⇒最大運用額は600万円

 

 

【つみたてNISA

 

非課税期間:投資した年から最大20年間

運用方法:積み立て方式

対象商品:一定の要件を満たす投資信託(次回メルマガで解説しま)

非課税限度額:年40万円

投資可能期間:203712末まで

 

⇒最大運用額は800万円

 

 

両方に共通するメリットとして一番大きいのは「非課税」です。

株や投資信託は分配金や売却益が出ると

利益の約20%が税金として取られますが

これがNISA枠内なら「非課税」になります。

 

 

こんな感じですので

 

・これから大きく上がりそうな株があるから保有したい

・海外の個別株なども買ってみたい

・時期を見計らって安いタイミングで仕込みたい

 

という方⇒NISA

 

逆に

 

  星の数ほどある中からどれを買ったらいいのか分からない

  買うタイミングが分からない

・トータル額で非課税枠を大きくしたい

・毎月コツコツ積み立てたい

 

という方⇒つみたてNISA

と考えると良いでしょう。

 

 

ちなみに、最初はNISAではじめて、

翌年つみたてNISAに切り替える、というのもありです。

 

 

このNISA

どれくらい普及してると思いますか?

 

2014年から始まったNISAは、2016年末で何と1000万口座を

突破しているそうです!

 

しかーし、まだ一度も利用されていない非稼働口座が

500万口座以上(!)というから

私が金融庁の担当だったら、切ないですねー。

 

金融庁が一番資産形成してほしい

2040歳代の稼働率が、一番悪いのだそうです。

 

その理由が

「まとまった資金がない」「投資したことがないから」

というものだそう。

 

そこで金融庁は2018年から

「つみたてNISA」を新たに創設した訳です。

 

といっても最近の暴落で、投資は怖いと感じた方も多いのでは?

(制度を始める時期が、遅過ぎた感は否めませんね)

 

しかし

運用途中100年に一度と言われるリーマン級のショックが起きて

資産は20年もすると80%増えます。

(かなり大雑把な計算:

1000万を先進国と新興国の株式と債券で運用⇒20年後1800)

 

信じられない方、金融庁がNISAを案内してるHP見てみて下さいね。

http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/guide/index.html

 

私は金融庁とは何の関係もない人間ですが

近頃は、お堅い金融庁も

一生懸命頑張って色々なページを用意しているようです。

 

まぁ、高校・大学生くらいからファイナンシャルリテラシーを

教えていかないと、意識改革するのは難しいと思いますが...

 

皆さんは、自分が「NISA」向きか「つみたてNISA」向きか分かりましたか?

 

次回は、「つみたてNISA」を詳しく解説しますね。