Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

〜No.186 ライバルを陥れた人の末路〜

 

皆様こんにちは。

 

年明け早々、やっちまった感じのニュースでした。

 

【カヌー五輪候補がライバルの飲料に薬物】

 

http://www.sankei.com/sports/news/180112/spo1801120005-n1.html

 

薬物を入れた選手は

まさに心理学通りの行動セオリー。

 

嫉妬が生まれやすい条件は、次の4つです。

 

1.蹴落としたい相手が同性である時

2.似た環境にいる誰かが、頭一つ上に抜けた時

3.格下だと思っていた相手に抜かれた時

4.同業の誰かが活躍した時

 

今回、被害者は元々加害者に憧れる立場。

つまり「下」にいたんですが

若さや能力などで、どんどん加害者より

優位な立場になりました。

そこで焦った加害者は、薬物を飲料に混ぜたり

パスポートや現金を隠したり

所属先に中傷メールを送ったり

被害者や他の選手のパドルを壊したりと

散々ゲスな行為をやった挙げ句

自分の選手生命に終止符を打ち

生涯に渡って汚名を背負うことになりました。

 

ライバルを汚い手で蹴落とそうとする人が

決定的に自覚できていない事があります。

 

それは

ライバルを蹴落としても

自分の実力は1mmも伸びていない

という事です。

 

国内だけでなく、昔海外でも

「ナンシー・ケリガン襲撃事件」

というのがありましたね。

 

加害者のトーニャ・ハーティングは元夫らに襲撃を依頼し

ナンシーを負傷させた挙げ句

結局は多額の罰金と

自分のスケート人生に終止符を打った

という事件です。

 

ライバルを蹴落とすのは

稀に「一時期」成功することがあるかもしれません。

 

でも、自分にその地位を維持する力がない限り

他のライバルにすぐその座を奪われるか

表で裏で、自分の評判がガタ落ちになります。

嫉妬は、諸刃の剣です。

 

「あの人のように私も頑張ろう!」

と自分の成長を促す糧にもなるし

「あいつ潰してやる!」

と自分の貴重な時間と力を費やせば

結局自分の足かせにもなります。

 

嫉妬は、自分の心の弱さを映すものです。

その弱さと向き合い

克服しようとする所に

新たな可能性が生まれるのです。

 

嫉妬は自分が守ろうとしているもの

大切なものを教えてくれるサインでもあります。

 

それを誰かを傷付ける道具ではなく

自分を成長させられる道具にできると良いですね ^ ^