Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

〜 No.163 誰かを嫌いになりそうになったら〜

皆様こんにちは。

 

 

今日は

「人の本質」を見ることの難しさを書こうと思います。

 

もう一年半ほど前ですが

「断片的なイメージで

 その人の本質にどれだけ盲目になっているか」

という記事を書きました。

 

http://www.el-aura.com/rion20151006/

 

カナダの治安の悪い地域で

警官が「おとり捜査」をした時のエピソードです。

 

身体が屈強な警察官が

車椅子に乗った老人に変装し、路上に放り出され

強盗などしてくる悪い奴を捕まえようとしたのですが

『結末は...?』

 

意外な事が起こるので

ぜひ上記リンクからご覧になって下さいね。

 

 

今回改めて「人の本質」について書く事にしたのは

私は相変わらず

「本質」ではなく「イメージ」で

その人を判断してしまっている、と

最近痛感したからです。

 

今回私が誤解していたのは

アリアナ・グランデ。

 

皆様もご存知の通り

522日に

彼女のコンサートがテロの標的となり

多くの犠牲者が出ましたよね。

 

事件後、彼女は一時米国に帰国しましたが

わずか4日後

SNSでメッセージを発表します。

 

そこで

64日に事件のあった会場に戻り

チャリティーコンサートを開く事が

彼女の気持ちと共に長文で記されていました。

 

私が特に心を動かされたのは

次の文でした。

 

We will not quit or operate in fear.

We won't let this divide us.

We won't let hate win.

 

(私たちは、恐怖に絶対道を譲らない。

 この事件は、私たちの絆を断ち切ることはできない。

 憎しみに勝たせはしない)

 

*私の意訳です。 

 

自分のコンサートで多くの死傷者が出て

尚且つ、ISからは犯行メッセージが出ている

 

このような状況で

これ程力強いメッセージを発信できる人は

この世に何人いるでしょうか。

 

普通の人ならば

「いかに逃げるか」「自分を守るか」しか

考えられないと思います。

 

でもアリアナは

テロと真っ向から勝負を挑んでいるのです。

 

彼女はまだ23才。

 

これが

世界を相手に戦って来た

アリアナの真の姿。

 

今まで、彼女のイメージは

 

「移動する時は歩きたくないから、スタッフにお姫様抱っこを要求」

 

とか

 

「売り物のドーナツに指を突っ込む」

 

というニュースが出回っていて

どちらかと言うと

余りいいイメージを持っていませんでした。

 

実際、米国では嫌いな有名人のランキングで

2位になった事もあります。

 

確かに

褒められた行動ばかりではないけれど

今まで私たちは

アリアナの持つ「勇気・行動力・愛」の部分に

十分な光を当てて来たのでしょうか。

 

「この人は、こんな人だ」

と一度イメージを持ってしまうと

それがその人を覆うベールになって

他の部分が見えなくなってしまいます。

 

そして

嫌いな人は、より大嫌いに

苦手な人は、より苦手になってしまうんです。

 

でも「大嫌い」になった原因を探っていくと

「ちょっとした断片」が

あなた自身のメガネによって

拡大された場合が多くあります。

 

誰かを嫌いになりそうだな、と感じたら

あなた自身が

あえてその人の嫌な部分だけに目を向けていないかどうか

一度振り返ってみて下さいね。

 

 

 

 

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編集後記

 

今回のチャリティーコンサートには

ジャスティン・ビーバーも参加するそうです。

彼もヤンチャな行動ばかり注目されますが

東日本大震災の直後

多くの海外アーティストが来日をキャンセルする中で

「何が何でも日本に行く」と

被災者(特に子供)を元気付けるために来日しています。

レディ・ガガより早い来日だったんですよ。

 

それ以来、多少ヤンチャなニュースが出ても

私の中では好青年で通っています ^ ^