Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

〜 No.146 自分の軸になる言葉を持っていますか?〜

皆さまこんにちは。

 

今日は「自分の軸になる言葉」

について考えてみたいと思います。

 

というのも

私たちが何かを判断する時は

真実・事実ではなくて

「どんな情報が提供されるか」で

正しいと感じる事が変わってしまうからです。

 

 

例えばそれは

自分の経験や知覚できる情報から判断する

「内部情報」の影響だったり

 

自分の所属する集団メンバーが取る行動が正しい

と感じる「集団バイアス」だったりします。

 

そういった【バイアス】が自分の意思決定と行動に

「ブレ」や「迷い」を生じさせるのです。

 

そんな時

一つ一つの理論と解決策を知らなくても

とてもシンプルに自分の取るべき道が

見えるコツがあります。

 

それが

「自分の軸になる言葉を持つ」ことです。

 

 

先週、IBMとマイクロソフト社の執行役員を歴任され

現在は外資系企業の日本法人社長を務めていらっしゃる

佐々木順子さんとお話する機会がありました。

 

その時、ご著書にサインして頂いたんですが

サインと一緒に

 

"Do the Right Thing!(正しい事をしなさい!)"

という一言も添えて下さいました。

 

私は佐々木さんのご著書

『「この人なら」と慕われるリーダーになれる』

で特に好きな箇所があるんです。

 

それが

「するべきことは損得勘定ではなく、正しいこと」

というものです。

 

佐々木さんも書いておられますが

組織や集団の中は、出世や保身のために

心の中では「正しくない」と思っても

リーダーの意見につき従う人も大勢います。

 

それぞれの価値観ですから

私がどうこう言う権利はありませんが

私は【間違った】ものに巻かれるのは

好きではありません。

 

不器用と言われるかもしれませんが

理不尽な事を平然と力で押し切ろうとするリーダーに

私ははっきりNOを言うタイプです。

 

結果

そういった組織から抜けたことも何度かありますが

なぜ残る人が大半で、自分は抜けるかと考えると

佐々木さんと同じく

損得勘定ではなく、自分の信念に正直でありたいと

考えているからだと思います。

 

私の心にも"Do the Right Thing"という自分軸があるから

周りが上の顔色を伺ってオドオドしている時も

私は割と平気な顔をしているのかもしれないですね。

 

私なんてまだまだ小物で

世の中にはもっと強い人達がいるんですよ。

 

 

例えば、1/30付けで米国グーグルは

第二次世界大戦中、日系人の強制収容に

「人種差別だ」と訴えて逮捕された

フレッド・コマツ氏の顔を絵を掲載していました。

 

コマツ氏が大切にしていた言葉は

「おかしいと感じたら

声を上げることを恐れてはならない」

というものだそうです。

 

それから「モッタイナイ」を世界に広めた

ワンガリ・マータイさん。

 

この方、敵に回したのが

何と自国ケニアの独裁者・大統領ですよ!

反逆者は容赦なく殺したり刑務所行きにする暴君です。

 

マータイさんは、単なるエコ活動家じゃなくて

ケニアの民主主義を根付かせるために

何度も命を狙われる政治活動家でもあったんですね。

 

彼女の場合は

「大統領と闘う事は怖くない。使命だから」

と言っていたそうです。

 

使命だから、迷いなく動くんだそうです。

 

フレッド氏やマータイさんとまで行かなくとも

何か迷った時、葛藤した時に

「自分が信じることは何なのか」

というのをはっきりさせておく。

 

こんなふうに

「自分の軸になる言葉を持つ」事は

あなたに力を与えてくれるでしょう。

 

 

参照:

「この人なら」と慕われるリーダーになれる

サンマーク出版 佐々木順子

 

 

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編集後記

 

軸になる言葉は、そのまま社是にもなりますよね。

ジャパネットタカタが、顧客情報流出事件の際に

見事な采配で復活した経緯が興味深いです。

(↓ ヤフーニュースより )

 

https://goo.gl/fU51xo