Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

〜 No.140 マインドフルネス【体の痛み編】〜

皆さまこんにちは。

 

今日紹介するのは

マインドフルネスを通した

【体の痛みの軽減法】です。

 

わたしは西洋医学を否定する立場でも

全面的に肯定する立場でもありません。

 

ただ、自分の実験を通して

実際に効いたものをたまにここでも紹介しています。

 

 

先日朝起きると

久しぶりに酷い生理痛に襲われました。

 

どのくらい痛かったかというと

朝、娘とテーブルで向かい合わせに座っていて

たまに娘の足が私の足に触れると

 

「ちょっとおー!!今お腹痛いんだから

頼むから足触んないでよおー!!!」

 

と本気でキレるレベルです。

 

(足触られるのが

電気ショックレベルということ)

 

数分のたうちまわっていたのですが

「そういえば、UCLAのクラスで

マインドフルネスが痛みも和らげるって習った!」

ということを思い出しました。

 

どーやるんだっけ!?

どーやるんだっけ!?

 

私は普段体のどこも痛くないので

この時のマインドフルネス講座は

あまり集中して聴いてなかったんですよ......

 

で、震える指先でPCを立ち上げ

メモしていた箇所を探し、実践しました。

 

すると、

ほんの2分くらいの間で痛みが消えたんですよ。

 

もう、正露丸3粒飲まないと

消えないくらいの痛みがですよ。

トイレにも行かずに直りました。

 

もちろん

どんな痛みにでも効くという訳ではないし

誰にでも効果があるという訳でもないと思います。

 

けど知っておいて損はありませんから

方法を書いておきますね。

 

1. 体に痛みを感じたら、その痛みそのものに意識を向けてみる。

 

2. その痛みを感じてみる。

 「認識する」というより、ただ「感じる」というニュアンスでOK

 小さい?大きい?痛む箇所は動いている?堅い感じ?強弱はある?

 

3.今度は、体の中で痛みのない場所(手や足など)に意識を向け

痛みがないこと、快適であることに意識を向けてみる

 

4. 3が終わったら、今度は意識を再び痛みのある箇所に向けてみる

 

5. 34を交互に繰り返す

 

ポイントとしては

痛みのある箇所の緊張を高めるのではなく

和らげる意識を持つことです。

 

一度トライしてみると分かるのですが

痛みを感じるときは、呼吸がとても浅く早くなっています。

この呼吸を変えるだけでも、痛みは軽減されます。

 

どうしてこのような事が起こるのか

それは「脳の配線」のせいです。

 

詳細は

【脳はいかに治療をもたらすのか

神経可塑性研究の最前線】

という本にあります。

 

(*「可塑性」というのは

「自己の活動や心的経験に応じて

脳が自らの構造や機能を変える事」です)

 

「痛み」は

実際にはその場所に存在するのではなく

脳に送られた信号によって感知されます。

 

そこで「痛み」を感じても

脳に新たな神経結合を形成するように

意識を持って行くと

痛みを遮断する事ができるのです。

 

「痛み」は、実態がない場合も生まれます。

手足を失った人が

ないはずの手や足に痛みを感じたりする事があります。

(これを「幻肢痛」と言います)

 

これは

「そろっているべき手足がない」

という矛盾を解消するため

脳が現実を歪めるから。

 

つまり

ないはずの足に

ないはずの痛みを

頭の中で作り出しているという訳です。

 

こう考えると

心が脳の構造を変えるというイメージが

つかみやすいのではないかと思います。

 

マインドフルネスは【T細胞】という免疫に関わる

細胞の値を安定させるので

エイズ患者や乳がん患者にも良い影響を与えます。

 

うつ病患者にとっては

抗うつ剤と同等かそれ以上の効果をもたらすことが

分かっています。

 

「脳の配線を作り変える」というと大仰な気もしますが

マインドフルネスを通して意識の向きを変えると

痛みもかなり軽減されます。

 

感情も、突き詰めれば脳内の単なる電気信号です。

痛みもそれに準じるものなのです。

 

 

 

 

参照:

【脳はいかに治療をもたらすか 神経可塑性研究の最前線】

ノーマン・ドイジ

UCLA Mindfulness Research Center MAPSⅠ】