Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

〜 No.139 恐怖指数【VIX】って何?〜

皆さまこんにちは。

 

先日、地方のテレビ番組の収録で

「感情マネジメントと投資って同じなんですよね」

とちらっと話したら

みんなきょとんとしていたので

今日はその話をしましょう。

 

ご存知ない方のために、少し自己紹介します。

私はぶっちゃけ

脳科学や心理学より

金融と歴史と音楽が好きです!

 

(そこらへんのFPより詳しいですよ)

 

さて

市場には色々な専門用語があります。

その一つに

恐怖指数【VIX】と呼ばれる指数があります。

 

端的に言うと

「世の中の投資家がどれだけビビっているか」

数値化したものです。

 

この指数がピークを迎えているときに

上から落ちて来るナイフを掴める人じゃないと

投資で利益を出すのは至難の業です。

 

恐怖指数を具体的に見てみましょう。

 

例えば

 

アジア通過危機のときは「38

同時多発テロのときは「44

リーマンショックのときは最高の「89

 

今年に入ってからは

 

英のEU離脱のとき「26

トランプが大統領になったとき「23

 

など。

 値が高い時ほど、みんなビビってることになります。

 

ちなみに、値が20を越えると

日経平均は一日で千円ほど暴落します。

 

ヘッジファンドはずーっと暴落するものを持っている訳にいかないし

デイトレする人は

こういう時一斉に投げに走ります。

損切りしないと資金が持たないからです。

 

ここですね、大勢と逆を行くチャンスが訪れるのは。

こういう時に「拾う勇気」が必要なんですよ。

 

つまり

恐怖指数が「20」を越えたら

虎視眈々と参入するタイミングを計っていきます。

 

でも

100人いて、これをできるのは1人くらいでしょうか。

既存の株などが多額の含み損を抱えて行く中で

新たに投資するにはかなりの勇気が必要だからです。

 

今、米国の長期金利が上昇していく中で

金融株が買われています。

 

それにつられて日本の金融機関の株も暴騰しています。

例えば、三菱UFJ

トランプが大統領になってから

1週間で約20%上がっています。

 

ここは、マイナス金利が今年導入されてから

コテンパンにやられたんです。

 

でも冷静に考えたら

UFJが潰れたら、それは日本が潰れる時ですから

そんなときに

現金を持っていても何の意味もなくなります。

 

日本が潰れるよりも

今後ここの株価が上がる確率が高いと予測し

ガクンと落ちたときに拾い

自分が設定したゴールで売り抜けるのが賢いやり方。

 

私はちまたにあふれる投資の理論は

人間のバイアスを無視して書かれていると思います。

 

「ナイフが床に刺さったのを確認してから

(株価がプラ転してから)買え」

というのは、理想論です。

 

だって、だれにも床に刺さった瞬間なんて

分からないんですよ。

全部、後で振り返れば、の結果論です。

 

それよりも

「自分がどの程度のリスクを取れるか」

見極めたら、ナイフが落ちてる途中でも買っていかないと

上昇相場になった時に

「あの時に買っておけばもっと安く買えたのに」

という心理が働いて、逆に手を出しにくくなります。

 

私が投資をずっと続けているのは

人生の選択と似ているからです。

 

ここ数年

私はずっと

ほとんどの人が右に行くなら

自分はあえて左に行く

という選択を重ねてきました。

 

投資と同じなんです。

その他大勢と

逆の選択をしないと勝てません。

 

【恐怖】を感じたら

そこから逃げるのではなくて

事実を分析して

拾えるものがあれば

拾って前に進む覚悟が大切だと感じています。

 

恐怖を感じているときは

大抵みんな身動きできなくなっていますから。

 

 

その時に、動くんです。

 

 

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編集後記:

 

京都に行った折り、いくつか寺社を巡りました。

高台寺、清水寺はライトアップ。

東福寺は昼間に。

タクシーの運転手さんによると

12月が穴場。空いていて、紅葉も楽しめるそうです。