Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

〜 No.128人生を成功に導く「ネガポジ感情の黄金比」〜

皆さまこんにちは。

最近は風も秋らしくなってきましたね。

 

今回は

「運のいい人=人生の上昇気流に乗れる人」が持つ

「ネガティブ感情」と「ポジティブ感情」の具体的な比率をご紹介します。

 

感覚で構いませんので、今日のあなたは

「イヤだな〜」「辛いー!」というネガティブな気持ちと

「楽しい!」「ありがたい」「ピースフル」というポジティブな気持ち

どちらが多いでしょうか?

 

ノースカロライナ大学の心理学者バーバラ・フレドリクソン教授は

「人生でどんどん上昇スパイラルに乗れる人と

そうでなく下降スパイラルに陥る人とでは、決定的な分岐点がある」

ことに気づきました。

 

そしてメタ分析によって275000人に関するデータを集めたところ

ひとつの結論が得られました。

 

それは

「成功したから幸せなのではなく、幸せな気持ちが成功を生み出している」ということです。

 

人生が上手く回り出すか

それとも後退してしまうか

バランスのティッピングポイントをお伝えします。

 

それは

「ネガティブ感情」と「ポジティブ感情」の比率が

1:3(具体的には2.9013)」になっているかどうかです。

 

つまり

何か1つ辛い・悲しいネガティブ感情を経験したときには

そこから自分を引っ張り上げるために

ポジティブな感情を3回経験する必要があるのです。

 

ちなみに

自分のネガポジ比率がどれくらいになっているかは

下記フレドリクソン教授のサイトで計ることができます。

 

彼女の日本語の本は

このテストを日本語でできるようになっているのですが

あれこれ自分で計算しなければならないので

自動的に計算してくれる教授のサイトを使ってみて下さい。

単語の意味が分かれば簡単に答えられます。

 

http://www.positivityratio.com/single.php

 

私がトライした所、ネガポジ=1:5という比較的高い数字でした。

でも「ネガポジ=1:3」というのは結構ハードルが高いようで

これをクリアできるのは

アメリカ人の5人に1(全体の20%)だそうです。

 

どうしてポジティビティが高いと人生がうまくいくのでしょう?

 

それは運がいい人は

不運に当たらない人ではないからです。

 

むしろ

普通の人がへこたれてしまいそうな試練を何回もくぐり抜けています。

 

ここで心の中のネガポジ比率が「1:3」になっていると

不運に見舞われてもそこから学び

意義を見つけて不運を幸運に作り替えていけるのです。

 

1:3に届いていない人は

「もう自分ダメだ〜!」と底に落ちて行ってしまうのですね。

 

この違いです。

 

ポジティビティが高い人達には

いくつか共通点があります。

一番大きい特徴は

「今の状況に意味と価値を見出す能力が高い」ことです。

 

第二次世界大戦中に強制収容所に送られた

精神科医、ヴィクトール・E・フランクルもその1人。

 

彼は極限状況の中で

「自分は将来、この希有な経験を徹底的に観察し、

後世に伝えるのが自分の使命である」

という「意義」を見つけ

自身を絶望の淵から救ったと著書で述べています。

 

皆さんも

周りで全てが上手くいっているように「見える」人を

よく観察してみて下さい。

 

彼・彼女達は

決して試練に直面しなかった訳ではありません。

 

不運や不幸に巡り合ってしまったことを受け入れ

「だからこそ自分には何ができるか」

を考えて行動している人ではないでしょうか?

 

さらに共通点を言えば

こういう方達は

大抵「自分のため」ではなく

「誰かのために」この試練がきっと役に立つ

という風に思考を転換させています。

 

これは「利他的な行動」をすると

オキシトシンというハッピーホルモンが溢れるので

さらにポジティビティ比に

勢いをつかせるのではないかと思われます。

 

加えて

成功するには何回もの失敗がつきものです。

 

成功者とは失敗しない人ではなく

失敗しても勝負し続けられる人です。

 

ポジティビティが高い人は実際に「視野」が広いですし

理性を司る脳の領域も活発に動きます。

 

例えば、2002年にノーベル化学賞を受賞された田中耕一氏も

受賞のきっかけとなった発見は

実験の「失敗」が原因でした。

 

間違ってグリセロールとコバルトを混ぜてしまったのですが

「どうせ捨てるなら実験でもしてみるか」

とこの混合物を熱エネルギー緩衝材として使用したことが

大発見につながったのです。

 

ポジティビティが高いと

失敗を単なる失敗では終わらせないのでしょう。

 

 

フレドリクソン教授はこう言っています。

「訓練次第で、私たちは、自分で思う以上に

いつ(ネガティブ感情とポジティブ感情の)

どちらを呼び出すか選ぶことができる」

 

ネガポジ比を1:3にするには、少し練習が必要です。

 

わたしはこちらのメルマガを通して

少しでもそのコツをお知らせできればいいなと思いながら

毎回筆を進めています。

 

皆さんも

まずは「幸せを感じる領域を増やそう」

ということを、意識されてみて下さいね。

 

 

参照:

『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』バーバラ・フレドリクソン

『成功が約束される選択の法則』ショーン・エイカー

 

 

□■──────────────────────────□■

編集後記:

 

わたし、実は【ニコニコ動画】を見るのが大好きです。

昨日は、大好きなマイケル・ジャクソンの名言を発見しました。

 

今日の最先端は、明日の古典となる。

だから(自分たちのやっている芸術に)

世界中がNOと言っても、自分だけはYESと言うんだ

 

しびれる。