みなさんは
【鬱】って漢字書けますか?
【薔薇】はどうでしょう?
わたくし、今年の夏休みは娘の『漢字』と向き合いました。
こちらのブログでも何回か書いておりますが
娘は「読め」ても「書く」のに苦労をするタイプ。
今までは、漢字を覚えるために
とにかく「書いて覚える」という
オーソドックスな方法を取っていたのですが......
どうもこの方法だと
うちの娘の場合、とても効率が悪いと感じるようになりました。
そこで色々調べてみたところ
【イメージフィクス法】というのを見つけました。
結論から言うと
「書いて」覚えるのではなく
「思い出して」覚える
というアプローチです。
やり方はとても簡単です。
1. 覚えたい漢字を大きめに書く(大きな手本を用意する)
2. 全体をよく見て形を覚える
3.目を閉じて、漢字を再現してみる
4.一度では再現できない事がほとんどなので
もう一度目を開けて、今度はできなかった部分をよく観察する
5.目を閉じて再現するが、ここでは3.で再現できなかった箇所を
拡大するようなイメージで再現してみる
6.できるまで、3~6を何回か繰り返す。
7.完全に再現できたと感じたら、紙に書いてみる
私も漢字は苦手な方なので
娘に試す前に、自分で実験してみました。
早速【鬱】と【薔薇】を試したところ
どちらも一発で書けたのです!
そこで娘にやり方を伝えると
「ものすごくやりやすい!!」
とのこと。
今まで、右手の小指から手首にかけて
鉛筆で真っ黒にして
大嫌いな書き取り練習をしていても
なかなか書けなかった漢字が
一度も練習することなく
スラスラ書けるようになったのです。
たまに間違いますが
それでも効率は段違いに上がりました。
「漢字は書いて覚えるもの」
という思い込みで
苦労している子供達がたくさんいるかもしれません。
ディスレクシアで「書く」のが苦手な子は
WISC-IVという検査をすると
知覚推理指標(PRI)の値が落ちるタイプです。
線の向きや方向、細部の形の違いの区別がしにくく
ひらがなや漢字のワークに
非常に大きな苦労を伴います。
こういう子は
何回もなぞり書きや書き取りをしたところで
正確な字を書くのはとても難しく
また忘れるのも早い。
逆に
イメージを伴う記憶力は良かったりするので
(娘も、いつ・どこに・誰と・何をしたという
「エピソード記憶」は恐ろしく良いのです...)
そちらを活かした学習方法を使うといいのですね。
もしかしたら
「書いて覚えなさい!」というのは
「うさぎ飛びで足腰を鍛えろ!」というのと
同じくらい盲目な指導の仕方なのかもしれません。
読み書きが苦手なお子様について
分かりやすく書かれた学術書です↓
参照:『ディスレクシア入門』日本評論社 加藤醇子
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