Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

柊りおん   〜 No.114目下の活躍に”つい”嫉妬していませんか?〜

皆さまこんにちは。

 

今日は、『嫉妬のタイプ』について解説します。

ひと口に嫉妬といっても、その表出の仕方は様々。

ご自身のタイプを知ると、対策も立てやすくなりますよ。

 

拙著『「嫉妬する女はブスになる」問題』では

次の4つの嫉妬タイプを紹介しています。

(ここは上記サンマーク出版のサイトで無料立読できるので

  まだの方はぜひご覧になってみて下さいね)

 

  置いていかれることが不安な「べったりタイプ」

  嫉妬心を認めない「王様女王様タイプ」

  ほめられたくて仕方ない「チヤホヤ渇望タイプ」

  ネガティブな妄想が止まらない「思い込みダメ人間タイプ」

 

拙著をお読み頂いた皆さまからの感想では

どうも②の「王様女王様タイプ」と

③の「チヤホヤ渇望タイプ」の方が多いようです。

 

今回はこの「王様女王様タイプ」を取り上げたいと思います。

 

ご自身がこのタイプに当てはまるかどうか

簡単なチェックテストをやってみましょう。

 

下記の質問で、5つ以上当てはまれば

「王様女王様」気質があります。

 

ü   頼まれていないのに、よかれと思っていろいろなルールを提案する

ü   「◯◯理事長」「◯◯会長」など、トップを連想させる肩書きが好き

ü   自分は何でも手に入れることができ、したいことは何でもできると思う

ü   「人よりできる自分」がアイデンティティーの一部になっている

ü   著名になり、富を持つのが成功の条件だと思う

ü   仕事もプライベートも「勝ち負け」がとても気になる

ü   担当するなら、裏方的な仕事よりスピーチや司会を担当したい

ü   今携わっている業務が、実は自分に知識や技術がないのを薄々感じている

ü   文句を言われて「あなたのためを思ってやったのに!」と反論したことがある

ü   誰が誰のSNSにどんな反応をしたかチェックし、当人以外に「あの人が◯◯さんの投稿にいいね!してたのよ!」と文句を言うことがある

 

 

いかがでしたか?

 

このタイプの方は

部下や目下の人が目覚ましい活躍をすると

嫉妬心をむき出しにします。

 

キャリアアップのために、MBA(経営大学院)に通うようになった部下をいじめ出したりする上司。

 

自分よりスポットライトが当たるようになった後輩を「みんなのために」粛正したりするお局。

 

は、まさにこの『王様女王様』タイプ。

 

実はこの4つの嫉妬タイプ

「スキーマ」と呼ばれる認知パターンに基づいて分類しています。

 

「スキーマ」とは

わたしたちが現実や体験を捉えるときのパターンで

このパターンに導かれて

人は現実や体験を認識し、反応します。

 

「王様女王様タイプ」には

どんな「スキーマ」が関係してくるのか見てみましょう。

 

スキーマの種類は18ほどあるのですが

このタイプに特に関係してくるのが

「権利欲求・尊大スキーマ」と呼ばれるものです。

 

 

「権利欲求・尊大スキーマ」を持つ人は

自分は他者より優れていて

特権と名誉が与えられて当然だと思っています。

 

自分が他者より優位に立つ事に過剰な感心を抱いていて

自分が優位になるハタ迷惑なルールを力技で押し込んだりします。

 

もちろんこの1つのスキーマだけが原因ではありませんが

「目下・部下の活躍」につい嫉妬してしまう方は

このスキーマに強く影響されている可能性があります。

 

このタイプの方は

自分より下の立場の人を潰すことに時間を割くのではなく

ご自身の力を伸ばすことにフォーカスしなければなりません。

 

なぜなら誰かをつぶしても

自分の力は1%も向上していないからです。

 

また、王様女王様が目下をいじめている様子は周りから丸見え。

自分にとっていいことは何一つないですよね。

 

「自分が特別でありたい」

「トップでいたい」と思うことは構いませんが

それを誰かをつぶす言い訳にしてはいけません。

 

特に、組織の中で上の方の立場にいたり

グループで影響力のある立場にいる方。

 

ご自身が「王様女王様」になっていないか

振り返ってみてください

(一番自分の嫉妬心を認めたがらないのはこのタイプなのですが ^ ^;)

 

 

参照:

『スキーマ療法』ジェフリー・E・ヤング ジャネット・S・クロスコ マジョリエ・E・ウェイシャー 金剛出版

 

 

□■──────────────────────────□■

編集後記:

 

いますよねぇこういう人。

私も一時期こういうタイプに標的にされて

本当に面倒くさい思いをしました。

まぁ、でもそういった経験があって

本もかける訳ですから

百歩譲って感謝しないといけないですね!