Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

~メルマガNo.103 あらゆる怒りを中和する”三性の理”とは〜

今日は、ムカーッとした時に

ぜひ覚えておきたい考え方をご紹介しましょう。

 

『三性(さんしょう)の理』

といいます。

 

怒りや不安を解決する時の大敵が

物事を正解か不正解、◯×で分ける

『二元論思考』ですよね。

 

そのクセを改めるのに役立つのが

『三性の理』という考え方です。

 

仏教の教えになります。

 

世の中の物事は「善」と「悪」という判断のほかに

「無記」という考えがあります。

 

「無記」というのは、自分の価値観や考え方などの

「色(しき)」をつけて判断しない思考です。

 

私たちが怒りや不安を感じるときは

大抵自分の価値観の「色」がついたレンズで

世の中を見て、その出来事に意味付けをしているからです。

 

この色を取って

出来事を善でもなく悪でもない状態で見る

という心の姿勢が大切、とお釈迦様は説いています。

 

もともと仏教には

「二元性一元論」という言葉があります。

これは善悪二つに分けて物事を捉えるのではなく

「すべては一つ」と捉える考えです。

 

悪の中には善が潜み

善の中にも悪が潜む。

 

善でもなく悪でもない

善悪以前のもので

人の扱い方によって、善になったり悪になったりする

というイメージでしょうか。

 

ちょっと小難しいので

最近世間を騒がせている

ショーン・マクアードル川上氏を例にとりましょう。

 

経歴詐称は悪い事!

そんな事する人間も悪人!

 

と感じて、ムカムカしたとしましょう。

 

 

こういうことがあった時

「三性の理」という考えもあるんだ、と思い出せば

 

「ここまで嘘を重ねて経営コンサルなんて名乗りやがって

なんていけ好かない男だ!」

という見方だけでなく

 

「色んなコンプレックスがあったんだろうなぁ。

ま、努力の方向間違ったのかもね」

 

そもそも「ハーフ」「渋い声」とか「端正なルックス」

「ハーバードMBAという肩書き」

をありがたがる世間の風潮ってどうなの?

 

そういうレッテルで人を判断してしまう方が

悪いんじゃないの?

 

という見方もできます。

(いわゆるハロー効果ですね)

 

 あらゆる状況で

「人や物は自分の価値観で判断しない」

「二元論でなく三性の理」

 

というのをスタンダードにしておくと

あなたの心拍数も上がりにくくなるでしょう。

 

仏教にはアンガーマネジメントのヒントが一杯です。

 

 

参考文献

『魂の読書』清水克衛 盲鵬社

 

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編集後記:

 

ちなみに、今回とりあげたショーンKさん、

「インテル入ってる」の声されてたんですね。

 

私はてっきりクリス・ペプラーさんだと思っていました。

ややこしいなぁ。