Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

 柊のメルマガ  ~No.85 あなたは前世を思い出しやすいタイプ?作られる記憶〜 

□■──────────────────────────□■

 柊のメルマガ

  ~No.85 あなたは前世を思い出しやすいタイプ?〜

□■──────────────────────────□■

 

*こちらは柊のセミナーを受講いただいた皆様に発行させて頂いております。

もし不要な場合はご連絡下さいませ。

 

:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,

 

柊りおんのFBページ開設中!

 

https://www.facebook.com/hiragi.rion

 

お役に立てそうな記事をゆるいペースで更新しています。

FBページの皆様からのいいね! お待ちしております ^ ^

 

:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~No.85 あなたは前世を思い出しやすいタイプ?〜

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

皆さんは「前世」って信じますか?

 

先週テレビ番組で

「イギリスの男の子が前世について語り出して

家族が仰天して専門家と一緒に調査する」

という内容を放送していました。

 

前世って本当にあったら楽しいですよね。

実際こういうミステリアスな部分があった方が

毎日の生活も面白くなりそうです。

 

私も前世の全てを否定するつもりはありませんが

実はその多くが「作られた記憶」である事が分かっています。

 

そのポイントが

「フォールスメモリー」です。

 

私たちの記憶は

実際に起きたことをそのまま記憶しているのではなく

その後に入れられた情報や、質問者の誘導によって

いとも簡単に変わってしまいます。

 

夢を壊すように聞こえるかもしれませんが

調査していくと、前世を話す人は

「元ネタ」がある場合が多いのです。

(*でも本人はその記憶が本物だと思い込んでいるのが難しい所です)

その事例をいくつか見てみましょう。

 

<ブラディ・マーフィーの事例>

 

世界でも最も有名な生まれ変わりの事例の1つが

1952年に催眠術師のモーリー・バーンスタインが

主婦のバージニアにかけた退行催眠によって引き出した前世です。

 

バージニアは深いトランス状態に入り年齢を遡り

最終的には前世の記憶を語り出しました。

 

彼女は自分の前世は1798年にアイルランドのコークで生まれ

1864年に亡くなったブライディ・マーフィーだと言いました。

 

催眠状態では軽いアイルランドなまりで話し

アイルランドの生活や日常の出来事、風俗、習慣について

活き活きと語り、過去生では夫は弁護士で

晩年はクイーンズランド大学で教鞭を取ったこと

カソリックである夫の両親を喜ばせるために

ベルファストの聖テレサ教会でカソリック式の結婚式をした事など

現実の出来事のように語ったのです。

 

そして世界中の注目を集めた大きな理由が

バージニアは本を読む習慣がなく、百科事典もなく

図書館に言った事もなかったので

彼女がこんなに詳しいアイルランドの知識が不可能だと

誰もが思った点でした。

 

本も出版されベストセラーになったので

ジャーナリストがかなり細かく検証していくと

発言した内容と実際の調査結果が食い違う事が多く出て来て

現在では、彼女の発言の内容は

子供の頃近所に住んでいたアイルランド人のコーケル夫人から聞いたものが

元ネタになっていたのではないかというのが定説です

(実は、コーケル夫人の結婚前の名前がブライディ・マーフィーでした)

 

他にも

 

・無学の人がローマ帝国についての史実を語り出して

専門家もビックリしたら、実は昔ある本を読んでいてその内容を

前世の記憶と勘違いしていたというケース

(想像力が豊かな人は、文章を読んだだけでフォールスメモリーが

形成されやすい事が分かっています)

 

・英語しか話せない人がフランス人の前世の記憶を思い出すと

流暢なフランス語を話し出しだしますが(これを「真性異言」と言います)

実際は片言を繰り返していたりめちゃくちゃな言葉だったというケースもあります。

 

ある少女は中世の英語そのままで突然歌を歌う事ができましたが

それは13才の時に図書館で見た歌の歌詞が退行催眠によって

思い出されたものでした。

(このように、昔見た出来事が頭の中に残っていて

それが後に自分の記憶として思い出されたというイメージを

「クリプトムネジア・無意識の剽窃」と言います)

 

前世を思い出しやすいタイプの人もある程度決まっています。

 

・思い出す記憶が実際に存在する可能性を信じている

・出生記憶や前世を信じている

・催眠にかかりやすい

・想像力が豊かである

 

 

今、脳と記憶に関する解明はかなり進んでいて

前世の記憶だけでなく、宇宙人によるアブダクションや

臨死体験、生前記憶まで「それは実際の記憶ではない」という事が

分かっています。

 

また特に注意しなければならないのは

子供が前世を話すケースです。

子供は5才くらいまで

「夢と現実、空想と現実の区別が余り付かない」

という特徴があります。

また、大人の質問の誘導によって

無意識に大人が望む答えを話しがちです。

 

もちろん、こういった不思議な記憶が

100%が嘘というつもりはありませんし

例え前世という物がなくても

「前世のトラウマを治す」

という治療が、前世のあるなしに関わらず

心理療法として効果をあげているのは事実です。

 

ミステリアスな話は人を引きつけますが

同時に冷静な目を失わずに現実を捉える事が大切です。

 

参照:

『つくられる偽りの記憶 あなたの思い出は本物か?』越智啓太 DOJIN選書

 

 

 

□■──────────────────────────□■

編集後記:

 

辛い事とか自分で何かを決められない時は

前世とかそういう方に逃げた方が楽なんですよね。

そういうのをビジネスにしてる人もいますしね。

まずは自分の中に色々な知識を持つ事が一番大切だと思います。