Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

柊のメルマガ   ~No.73 神の声が聞こえる人の脳〜

今日は神秘的なものが大好きな方の

ファンタジーがちょっと壊れるかもしれないお話です ^ ^;

 

世の中には「神の声が聞こえる」という人がいますね。

 

例えばジャンヌ・ダルクは、田舎町に住む10代の少女でしたが

神の声を聞いて

イングランドとの100年戦争でフランスに勝利をもたらしました。

 

これが本当なのかどうか、知る術もありませんが

実は今、彼女が「側頭葉癇癪(そくとうようかんしゃく)

に罹っていたのではないかと言われています。

 

この副作用には色々あるのですが、中には

「宗教性過剰」を示す人がいて

このタイプの人は

どんなものの背後にも霊がいるように思えたり

偶然の出来事は決して偶然ではなく

宗教的に何か深い意味があると考えたりします。

 

ジャンヌが聞いていた大天使ミカエル

聖ガブリエル、聖カタリナの声は

もしかしたらこの疾患によるのではないかと

現在は考えられているのです。

 

特に左側頭葉(ひだりそくとうよう)の不良を起こす癇癪持ちの人が

宗教的な体験を時々するとのこと。

 

実はこの体験は実験で作り出す事ができ

被験者に3分間、経頭蓋磁気刺激を与えると

神様を感じたり霊を見たりするそうです。

 

(参照:『フューチャーオブマインド』ミチオ・カク NHK出版)

 

世の中には胡散臭いスピリチュアルを

これぞ真理みたいに適当に書いている人が結構多くてですね

 

別にスピリチュアル全体を否定するつもりは毛頭ありませんが

(私も不思議な体験した事ありますし)

ぜひ、皆様にはバランスを取って頂ければと思っております。

 

ちなみに、

左脳の言語中枢が沈静化し

からだの境界や、空間と時間を把握する

「方向定位連合野」という場所の活動が抑制されると

 

「今、まさに神と一体になった!」

と感じる事が分かっています。

 

(参照:『奇跡の脳』ジル・ボルト・テイラー 新潮文庫)

 

こういう特徴を兼ね備えた脳を持つ人は

理解してもらえなかったり

変わった人と言われたり

色々と苦労も多いのかもしれませんね。

 

脳は知れば知るほど面白いです!

 

 

□■──────────────────────────□■

編集後記:

一昨日、都内の江戸川区にある「読書のすすめ」という本屋さんに

行きました。こちらの代表をされている清水克衛さんは、本のソムリエ

としてTVを始めたくさんのメディアや執筆で知られる方です。

知識欲が刺激される場所なので、読書好きの皆様はぜひ一度

足を運ばれてみて下さい!全国からお客さんが来るんですよ。