Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

『メダルを噛むのは非常識』に賛否両論

いよいよオリンピックも開幕し、選手たちの素晴らしいプレーは私たちに大きな感動を与えてくれていまます。

そんな中、日本人選手に対して、明治天皇の玄孫としても知られる竹田恒泰(つねやす)氏のツイッターでの書き込みが、物議をかもしているようです。

その中身はというと...(原文まま)

メダルを取る日本人選手へ

(1)メダルは噛むな。品がない上に、メダルを屈辱することになる。

(2)国家の君が代は聴くのではなく歌え。国家を歌えないのは日本人として恥ずかしい。
また、日本には国家斉唱時に胸に手を当てる文化はない。直立不動で歌うこと。

などなど、かなり過激なものです。

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皆さんの価値観と照らし合わせてどうでしょうか?

何が良くて何が悪い、何が心地よくて何が癇に障るという定義は人によって違います。

アンガーマネジメントでは、長期的な体質改善の一貫として「色々な価値観を受け入れられるようになる」というトレーニングもしていきます。

例えば私の場合、メダルを噛むのは見ていて余りいい印象を受けません。

ただ、自分も世界の頂点に立ったら余りの嬉しさに噛みたくなるかもしれません!

(こういうのをYield Studyといいます。"自分がその人と全く同じ生い立ち、社会的地位、学歴だったら、その人と全く同じ選択をするだろう" と考える事から心の許容度を広げていく方法です)。

ですので、メダルを噛んじゃダメなんていう法律がある訳でもないし、噛むのは個人の自由と考えているので、その行いを正してやろうなんていう気はさらさら起きません。

国歌斉唱の方法に至っては、その人の自由でいいじゃないかというのが私の価値観です。

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自分の中の価値観が、万人の価値観や世の中の正義とイコールではありません。

また自分と違う価値観の人を一方的に叩いたりすれば、相手からの喧嘩もかってしまいます。

また、ツイッターは140文字という非常に限られた文字数のため、表現できる内容がかなり過激になりがちです。

経営コンサルタントの横山信弘の言葉を借りると、「ラディカルフィードバック(極端な反応)」です。

140文字の中では必要な情報を補う事が難しいため、善か悪/白か黒の二元論になりやすく、炎上する確立が大きくなります。

↓横山氏の記事を詳しくお読みになりたい方は、下記をご覧下さい。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20140105-00031261/

発言内容とツイッターという特殊なツールが相まって、今回の賛否両論が巻き起こってしまったのでしょう。

せっかくの祭典ですから、自分の価値観を押し付けないで楽しく観戦したいものですね。