昨夜午前1時頃、マンションの火災報知器が一斉に鳴り出しました。
サイレンと一緒に「火災が発生しました!すぐに非難して下さい」というアナウンスが何回も流れて、深夜のマンションが一時騒然となりました。
特に煙が出ていた訳でもなく、変な匂いもしなかったので誤報かなと思ったらやっぱり誤報だったそうで、一安心。
もう一度眠ろうと思ったのですが、一度起きてしまったのでなかなか寝付けず、そういえばこれがもし本当の火災で逃げ場がなくこのまま命を終えるとしたら、私は何を思うのだろうかと考えました。
オーストラリアで緩和ケアに携わっていた看護師Bronnie
Wareさんが書いた、『Top5 Regrets of Dying(死ぬ前に後悔する5つのこと)』という本があります。
人は迷いながら懸命に生きて、最後に後悔する事は何なのでしょう。
1.他人の期待に応えるのではなく、自分の気持ちに正直に生きる勇気があればよかった。
2.そんなに一生懸命働かなければ良かった。
3.自分の気持ちを伝える勇気があれば良かった。
4.友達と連絡を取り合っていれば良かった。
5.自分がもっと幸せになるのを認めてあげれば良かった。
余命3ヶ月以内と診断された患者さん達が、一番後悔しているのが上の5つだそうです。
私の場合はどうかなと考えたところ、主に2つありました。
1. 音楽をもっとまじめに勉強すれば良かった。親の期待にそうような大学じゃなくて、本当はアメリカに音楽留学したかった。
2. 仕事にかまけて娘に淋しい思いをさせてしまった。もっとたくさん娘と時間を過ごせばよかった。
私の場合、おそらく平均的な方よりは余程自由に人生を選択し、生きている部類に入ると思います。
それでもやはり後悔は出て来ますね。
ゼロにはできなくても、常に終わりを意識する事によって毎日をより輝かせられるのではないかと思います。
(参照)
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2012/feb/01/top-five-regrets-of-the-dying
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Hayashi (日曜日, 09 2月 2014 18:25)
blog記事、勉強になります。有難うございます:)
ここでの「Top5 Regrets of Dying」をみると、「他者との関係の中で自分と他者を大切にする」ことに対しての後悔が書かれていますよね。
後悔を無くすことが、何につながるのかは個人によって異なるかもしれませんが、それを行うことで、その人それぞれが満たされる何かはあるかもしれませんね。
死を想像した意思決定の中に、Steve Jobsのスピーチの "Remembering that I'll be dead soon is the most important tool I've ever encountered to help me make the big choices in life." と言っていたのをふと思い出しました。
「死」は日々の中で考えませんが、いざ考えると怖さもあると思います。「死」とは、後悔や自分の意思決定、感情などに大きな影響を与えることができますが、同時に影響が大きい分、意識しすぎると、マイナスの感情も大きくなる可能性もあると思います。
ここでバランスが重要になるとあるかもしれませんが、そこのコントロールが難しいようにも思えます。
私は、この死という文を読んでいて、「死=終わり」の想像よりも、「希望=未来」の想像の方が好きだなぁ~っと、読んでて感じてしまいました。
色々、長々とコメントを書いてしまってすみませんが、講座楽しみにしています!
斎 祥子 (日曜日, 09 2月 2014 20:13)
今日は!コメントどうもありがとうございます。私もスタンフォード大学でのジョブズのスピーチは大好きです。ちょうどその時人生が辛い時で、connect the dots(点と点をつなげろ)という言葉にものすごく救われたのを覚えています。出来事の意味は、振り返った時に分かるという物ですよね。
終わりを意識する事で、与えられた時間をより建設的に過ごす事ができます。いかにどうでもいい事に気をもんでいるかなど、色々気付く事ができますよね。
Hayashi (日曜日, 09 2月 2014 20:46)
お返事を有難うございます。
"connect the dots"のお話の部分も深かったですよね。だから、"Stay Hungry, Stay Foolish"で突き進むことにもつながるということですね。本当に、多くの発見が含まれたスピーチでした。
このようなスピーチは、それだけでも人に大きな影響を与えることができるんですよね。本当、すごいです。