Rion Hiragi/Resercher/Storyteller

禅とアンガーマネジメント

今回、日本アンガーマネジメント協会のブログの題材に選んだのは「禅」。ちょっと難しそうですが、アンガーマネジメントと重なる部分もたくさんありますよ!

 

『禅』はアメリカでも広く知られた概念で、スティーブジョブズも出家を考えていた程傾倒していました。今回はアメリカの禅僧が、職場でのイライラ対策についてコメントしている記事を紹介します。「職場の状態がどんな状態でも、人は自分の都合を持ち込むもの」と前置きをしつつ、どんな点を意識すればよいのか見ていきましょう。

 

  1. 上司はあなたの父親ではありません。今回コメントしている禅僧も、かつて教え子の1人がとてもビクビクしていたので「私は君のメンターであって、君を批判したり裁くためにいる訳ではないよ」と説明したそうです。特に家族から出た事がない若い世代は、上司との距離の取り方が下手な場合が多いので、上司はその点をうまくアドバイスしてあげましょう。

 

  1. 上司や同僚に怒りをぶつける人には、禅の教えでいう「今何が起きているのか?自分の怒りを感じられるか」と問いかけます。こうする事で問題を仕分けし、怒っている人に「これは自分の問題」「こっちは上司の問題」と整理してもらえます。

 

  1. 皆が全て同じような状況を抱えていると想像してみましょう。あなたをイライラさせた相手は、まさか自分があなたを怒らせているとは考えてもいないはずです。

 

感情の種類と、禅の問題、そして仕事場でのいかなる問題も基本は同じで、ただ違うとすれば、その問題に対してどう「反応」するかです。私たちが悟りを開くのは無理ですが、調和がとれた仕事場になったらどんなに素敵だろう、一緒の目標を達成して誤解を避けられたらどれだけ素晴らしいだろう、と未来志向でオフィスでの言動に気を付けてみましょう。

 

(英文記事URL)

http://workreimagined.aarp.org/2012/10/zen-and-the-art-of-anger-management-at-work/